現代西洋医学と代替医療を組み合わせた統合医療とは

現代西洋医学と代替医療、2つの療法の特徴を生かしながら組み合わせて行う医療のことを、統合医療といいます。
具体的に代替医療が現代西洋医学へどのような方法で組み合わせられるのかというと、例えば経口摂取できる方法であれば、食事療法や断食療法、サプリメントの摂取をしたり、体へ直接行う方法であれば、鍼灸師による鍼や灸治療、あん摩マッサージ指圧師によるマッサージや柔道整復師による接骨、温熱療法、生体、カイロプラクティックなどが挙げられます。
他には、アロマテラピーなど五感に働きかけるものや、森林セラピーやアニマルセラピーなどといった自然や動物を利用する方法もあります。
また、漢方医学や中国伝統医学など、国や民族の伝統的な医学も利用されることがあります。
統合医療の目的は、現代の医療が抱える様々な問題を解決することにあります。
現代の医療は技術は進歩しましたが、対症療法が中心となっているため、疾患の治療をしながら人間の治る力そのものに作用する療法を行うのは難しいです。
そこへ副作用が起きにくい代替医療を組み合わせることによって、疾患だけではなく患者の体や心の回復を図ることができるのです。
この統合医療によって、高齢化社会においても心身ともに高齢者が元気になり、介護が必要になる年齢を伸ばすことも期待されます。
現代西洋医学と代替医療を組み合わせた統合医療を効果的に行うには、医師や看護師に加えて、栄養や運動や精神面に関する療法士や伝統医学を専門とするスタッフがチームとなって、患者に合わせた治療を行うことが大切です。